シリア問題の原点 2013 10 5

 今では、シリア問題というと、
すっかり「化学兵器の問題」にされてしまいましたが、
本当は、違うのです。
それをウィキペディアから引用しましょう。
 2011年2月3日、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアウェブサイトにおいて、
2月4日から2月5日をシリアの「怒りの日」とする呼びかけが行われた。
 抗議者たちは、政府の刷新を要求したが、
抗議の大部分はシリア国外にとどまる小規模なものであった。
 このときシリア国内で確認された唯一の抗議活動は、
2月5日のハサカにおけるアル=アサド退陣を求める数百名規模のデモであった。
 しかし、シリア当局が多数の人々を逮捕したことが引き金となり、
デモは急速に拡大した。
 3月15日、シリア各地の主要都市で一斉にデモが行われ抗議運動が拡大し始めた。
 3月18日、シリアにおいて過去10年間で最も深刻な暴動が発生した。
金曜礼拝の後、オンラインで「尊厳の金曜日」が呼びかけられ、
政府汚職疑惑の解決を求めた数千人の抗議者がシリア各地の街路に繰り出した。
 地方治安部隊の指揮の下、抗議者たちに対する暴力的な取り締まりが行われた。
抗議者たちは、「神、シリア、自由」そして汚職反対のスローガンを叫んだ。
(引用、以上)
 もうひとつ人権問題も引用しましょう。
シリアの人権は、国際機関からの激しい非難にさらされている。
1963年以来、非常事態宣言の効力が続いており、
保安部隊には逮捕や拘留の権限が与えられている。
この国は自由な選挙のない一党独裁状態によって支配されている。
当局は、人権活動家や政府批評家を苦しめたり投獄したりしている。
表現、結社、集会の権利は厳格に制限されている。
女性や少数派民族は差別に直面している。
(引用、以上)

シリアの勝利 2013 9 16

2013年9月15日のベイルート発のロイターの記事には、このような記事があります。

 ブルッキングス・ドーハ・センターのシャディ・ハミド氏は、
アトランティック誌に寄稿し、
「(シリア大統領の)アサド氏は、化学兵器使用に対し、実質報酬を与えられている。
アサド氏は、従来の兵器を使用している限り、
何をやっても罪を逃れられるようになった」と指摘した。
(引用、以上)

情報戦 2013 9 1

 シリア情勢に関して、情報戦においては、
アメリカが負け、シリアのアサド政権が勝ったと言えるでしょう。

2013年9月1日の時事通信社には、このようなニュースがありました。

シリア国民、思い複雑 米国の軍事介入不透明化で

 オバマ米大統領がシリア軍事介入で議会の事前承認を求める方針を決め、
攻撃に踏み切るかどうか不透明になったことについて、
シリア国民は複雑な思いで受け止めている。
 「アサド政権の残虐行為が続き、内戦はさらに深刻化する」と、
落胆を隠さない市民がいる半面、
「無用な攻撃による事態悪化を避けられるかもしれない」と安堵の表情を浮かべる人もいた。
(引用、以上)
 本来であれば、アサド政権による人権弾圧や
市民への残虐行為を問題にすべきところですが、
いつの間にか、シリア問題が「化学兵器の使用問題」にすり替わってしまいました。
実のところ、化学兵器の使用の立証は、なかなか難しいものがあります。
 そういうわけで、情報戦においては、
シリアが勝ち、アメリカが負けたという結果になっています。






























































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